【亜州ビジネス編集部】
世界ラーメン協会の発表によると、2020年の東南アジア8カ国の即席麺需要は合計で前年比9.6%増の306億食だった。
伸び率は前年(1.1%増)から大きく拡大。新型コロナウイルス流行による外出の制限などが消費を後押ししたとみられる。世界全体では9.5%増の1165億6000万食だった。
東南アジアではラオスとブルネイを除く8カ国が需要量で世界トップ55に入り、いずれも前年比でプラスだった。
域内で需要が最も大きいインドネシアは中国に次ぐ世界2位を維持。1.0%増の126億4000万食と低い伸びだが、7年ぶりに増加に転じた。
これに続くベトナムは29.5%増の70億3000万食と急伸。インドと日本を抜いて、前年の世界5位から3位に躍進した。
域内3位のフィリピンは16.1%増の44億7000万食と伸びが大きく、韓国を抜いて世界7位。
タイ(世界9位、37億1000万食)やマレーシア(世界13位、15億7000万食)も市場拡大が続いている。