【亜州ビジネス編集部】
食品・飲料大手のスイス系ネスレ・インドネシアは20日、中部ジャワ州のバタン工業団地で新工場の建設に着手した。投資額は2億2000万米ドル。
「ベアブランド」の牛乳や麦芽飲料「ミロ」、コーヒー「ネスカフェ」を製造し、高まる需要を取り込む。インドネシア国内の工場は4カ所目となる。
新工場の敷地面積は20万平方メートル。最新技術を採用した機材を導入し、最高レベルの環境保護基準を設けて運用する。2023年に生産を開始する予定で、約200人を雇用する。
ネスレは19年、1億米ドルを投じて既存3工場を拡張すると発表。
西ジャワ州カラワンと東ジャワ州パスルアン、ランプン州バンダルランプンにある3工場で、翌年に拡張工事を終えた。これにより「ベアブランド」や「ミロ」、調味料「マギー」の製造を拡大し、インドネシアでの年産能力を25%増やして77万5000トンとした。
ネスレは1975年にインドネシア進出。乳製品については、42の協同組合に所属する酪農家2万7000世帯から年間1兆6000億ルピア(約121億円)相当の生乳を買い取って製造している。