【タイ】エンビプロ、電子ごみリサイクルの実証開始

【亜州ビジネス編集部】

リサイクル事業のエンビプロ・ホールディングス(本社:静岡県富士宮市)は24日、傘下のアビヅが電気・電子機器廃棄物(WEEE)の一貫リサイクルシステムをバンコク近郊のリサイクル工場で構築し、有効性を検証する実証運転を開始したと発表した。

日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から受託した事業で、22年2月末まで実施する。タイ国内で処理できない有用資源を日本で再資源化する取り組みにも乗り出し、国際的な資源循環の実現を目指す。

東部チャチュンサオ県にある日高洋行エンタープライズ(本社:バンコク)の工場を使用。

WEEEの破砕後に排出されるプラスチックや金属などの混合物から、銅やアルミニウム、貴金属といった有価物を効率よく回収するための装置を導入した。今後は装置の有効性を検証すると共に、金や銀などタイ国内で処理できない貴金属などを日本で再資源化する取り組みも始める。

今回の実証事業について、NEDOは2019年9月にタイ工業省工場局と基本合意書(MOU)を締結した。国際的な資源循環を実現し、アジア各国でのリサイクルモデルの確立につなげる。


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