【亜州ビジネス編集部】
米商務省は24日、タイやベトナムなどから輸入する乗用車用などのタイヤに反ダンピング(AD)税を正式に課すと発表した。
今年1月から暫定的に課していた税率をやや調整し、正式に適用する。
乗用車と小型トラック向けのタイヤについて、タイ製には14.62〜21.09%、ベトナム製にはゼロ〜22.27%のAD税を課す。
このほか韓国製の税率を14.72〜27.05%、台湾製を20.04〜101.84%に設定。またベトナム製については、反補助金税を6.23〜7.89%賦課する。
米商務省は、これらの国から輸入する製品が不当に安い価格で輸入・販売され、国内メーカーに打撃を与えているという米労働総同盟・産業別労働組合会議の訴えに基づき調査を行っていた。
米国は2020年、タイから19億7675万米ドル、ベトナムから5億4206万米ドル相当のタイヤを輸入。韓国からの輸入額は9億7225万米ドル、台湾からは4億3823万米ドルだった。