【亜州ビジネス編集部】
中国のスマートフォン大手、小米集団(シャオミ・コーポレーション)の中国地区総裁である盧偉氷氏はこのほど、今年第2四半期(4〜6月)内に米アップルを追い抜き、世界シェア2位に浮上するとの目標を明らかにした。
2023年には韓国サムスン電子を上回り、世界トップの座を奪取する方針としている。複数メディアが27日伝えた。
小米は20年第3四半期(7〜9月)にスマホ出荷の世界シェア3位に浮上。華為技術(ファーウェイ)が米制裁措置の影響で存在感を低下させる中、小米は海外市場でのシェアを拡大させている。
ただ、仮に小米が第2四半期にアップルを追い抜いたとしても、第3四半期以降もその勢いを維持できるかは不明だ。アップルは9月に最新モデル「iPhone13」を発売する見込みで、年後半には同社の巻き返しが予想される。
米調査会社のIDCによると、21年第1四半期(1〜3月)の世界スマホ出荷数で小米は3位。出荷数は前年同月比64.8%増の4860万台(市場シェア14.1%)と、上位5社で最も高い伸びを示した。
このほか、
1位はサムスンで出荷数が28.8%増の7530万台(同21.8%)
2位のアップルは50.4%増の5520万台(同16.0%)
4位のOPPO広東移動通信は64.5%増の3750万台(同10.8%)
5位の維沃移動通信(vivo)は40.7%増の3490万台(同10.1%)だった。
小米はスマホを主力製品とするほか、スマートテレビ、ノートパソコン、人工知能(AI)スピーカー、スマートルーターなどのIoT・ライフスタイル製品を扱う。従来はオンライン販売を中心としていたが、近年は実店舗の設置に注力。オンライン、オフラインを融合させた「新小売」戦略を展開する。