【マレーシア】4月の輸出額63%増、2カ月連続で過去最高更新

【亜州ビジネス編集部】

マレーシア統計局が28日発表した貿易統計によると、2021年4月の輸出額は前年同月比63.0%増の1056億1980万リンギ(約2兆8000億円)だった。前月比でも増加し、月間の過去最高額を2カ月連続で更新。

前年同月は新型コロナウイルス対策の活動制限で停滞していたこともあって、電気・電子製品など主要品目の大半が2〜3桁のプラスとなった。

輸入額は24.4%増の851億4370万リンギとなり、こちらも2カ月連続で過去最高を更新。貿易収支は204億7610万リンギの黒字だった。

品目別の輸出額は、全体の4割近くを占める電気・電子製品が43.1%増と、前月から伸びが加速。

また、新型コロナウイルス流行に伴うゴム手袋の需要増を背景に、ゴム製品が3.1倍に拡大し、天然ゴムは58.6%増えた。

木材相場高「ウッドショック」の影響が世界的に広がるなか、製材は3.6倍に、木製品は2.5倍に増えた。

主要国・地域への輸出額では、シンガポール向けが55.1%増の155億3980万となり、中国をやや上回って最大となった。2番目に大きい中国向けは28.0%増。シンガポール向けは電子製品、中国向けは液化天然ガス(LPG)やアルミニウムなどが伸びた。対日輸出は60.3%増だった。

輸入は資本財が落ち込んだものの、中間財が64.4%増、消費財が29.9%増などと拡大。品目別では電気・電子が31.2%増、鉄鋼が55.8%増などだった。国別では最大の中国からが42.3%増となり、全体の2割超を占めた。日本からの輸入は48.8%増だった。


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