【亜州ビジネス編集部】
マレーシア木材評議会(MTC)によると、2021年第1四半期の木材・木製品輸出額は前年同期比9.9%増の60億4000万リンギ(約1610億円)だった。欧米やオセアニアへの輸出が増えた。国営ベルナマ通信などが伝えた。
家具輸出の6割を占める米国向けは、47.1%増の19億3000万リンギと急伸。バイデン政権の景気刺激策で同国内の需要が拡大しているうえ、米中貿易摩擦がマレーシアを含む東南アジアの輸出機会の拡大につながっているという。
欧州への輸出額は9.9%増の5億6120万リンギ。在宅勤務が広がる中でDIY製品や木製家具の需要が高まった。
木材相場高「ウッドショック」の影響で、供給不足を懸念する輸入業者が調達を増やしたことも追い風になった。品目別の輸出額は木製家具が2億4290万リンギで最も多く、これに指物が9650万リンギ、挽材が7390万リンギと続いた。
一方、アジアとアフリカへの輸出は縮小。アジア向けは11.0%減の26億6000万リンギと振るわなかった。