【亜州ビジネス編集部】
世界のIoT(モノのインターネット)支出額全体に占める中国の割合は、2020年の23.6%から25年に25.9%に拡大し、IoTの市場規模で世界一となる見通しだ。市場調査会社IDCの報告として、電子工程専輯が4日報じた。
25年の世界市場規模は1兆1000億米ドル(約121兆3000億円)の予測。
中国市場は3069億8000万米ドルへの伸長が見込まれる。
2021〜25年にかけた中国の年平均成長率(CAGR)は約13.4%に達し、世界平均の11.4%を上回る見通し。20%近い中南米や15%以上の中東欧、中東・アフリカには及ばないものの、10%前後の西欧、米国、日本を上回る見込みという。
20年のモバイルネットワークによるIoT利用は5%増にとどまり、18年、19年に比べて成長幅が縮小した。多様な機器がインターネットで接続するIoTはセキュリティ関連需要が大きく成長している。関連企業の収入は、今後5年のCAGRが23.8%に達すると予測された。