【フィリピン】4月の工業生産指数、コロナの反動で急伸

【亜州ビジネス編集部】

フィリピン統計庁(PSA)が8日発表した2021年4月の「特定産業月次総合調査」(MISSI)によると、同月の工業生産額指数(VaPI)は前年同月比で154.3%上昇、工業生産量指数(VoPI)は162.1%上昇だった。

前年同月は新型コロナウイルスの流行で一部を除く工場の操業がストップし、指数が低迷していたことから、反動で多くの業種が3桁の上昇となった。

調査対象は920社。今回は570社が期日までに回答した。21年1月の調査から業種分類や比重が変更されたため、設備稼働率を含む数字が20年12月までの発表と大きく異なる場合がある。

全22業種のうち、マイナスだったのは生産額、生産量ともコークス・石油精製品と医薬品の2業種のみ。プラスの20業種では生産額で14業種、生産量で15業種が3桁の上昇だった。前月比ではマイナスの業種も多いが、金属加工製品や家具は好調を維持している。

4月の設備稼働率は63.6%と、前月から0.6ポイント上昇した。50%を上回った業種は22業種中18業種となり、家具の81.3%が最高。稼働率が90%を上回る企業は全体の22.2%を占めた。


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