【亜州ビジネス編集部】
政府は、6月1〜14日の予定で実施していた全土でのロックダウン(都市封鎖)を同月28日まで2週間延長する決定を下した。
1日当たりの感染者が5000人を下回らず、高水準なことから、厳格な移動制限を維持する。11日付各紙が伝えた。
現在のロックダウンは、移動制限令(MCO)第3弾(MCO3.0)として実施しており、延長期間もこれまでと同様の制限措置を設ける。
MCO3.0では、操業できる業種を食品・飲料や交通機関など必需産業に限定。製造業では、13業種について全従業員の60%まで、5業種について10%までの出社による操業を認めている。
なおMCO発令中には政府が発行する標準手順書(SOP)を順守することが企業や個人に義務付けられる。当局は6月1〜9日に実態調査した268社のうち、SPOを順守していない59社に工場閉鎖を命じ、また、75社を罰金処分とした。個人についてもSOP違反で907人を処分。877人が罰金、28人が拘留措置を受けている。違反内容には、マスク未着用や移動制限違反などが多い。