【亜州ビジネス編集部】
米調査会社ニールセンがまとめた2021年5月の国内の総広告支出は、前年同月比30%増の76億4400万バーツだった。プラスは3カ月連続。主力のテレビや店内などが大きく伸びた一方、雑誌や新聞などが落ち込んだ。
媒体別では、◆テレビ=37%増の53億7000万バーツ◆ラジオ=1%増の2億8000万バーツ◆屋外=12%増の5億300万バーツ◆交通=2%増の2億9900万バーツ◆店内=37%増の5600万バーツ――の5媒体がプラス。一方、◆ケーブル・衛星テレビ=28%減の7300万バーツ◆新聞=10%減の1億8600万バーツ◆雑誌=20%減の4400万バーツ――の3媒体はマイナスだった。19年5月の集計から「インターネット」を改称した「デジタル」は増減を算出しておらず、7億5300万バーツ。「映画」は新型コロナウイルスの影響で20年5月に映画館が閉鎖されていたことから増減を算出しておらず、7900万バーツだった。
企業別の広告支出は、消費財大手の英蘭系ユニリーバ・タイ・ホールディングスが139%増の4億8700万バーツでトップ。
スイス系食品・飲料大手ネスレ(タイ)が32%増の2億2200万バーツで2位。
米消費財大手プロクター&ギャンブル(P&G)が34%増の1億9400万バーツで3位だった。
日系では、タイ味の素販売が270%増の1億2900万バーツで7位に入った。
1〜5月の総広告支出は前年同期比8%増の391億1900万バーツ。テレビ、映画、屋外、店内の4媒体がプラスだった。