【亜州ビジネス編集部】
シンガポール企業庁が17日発表した2021年5月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は、前年同月比8.8%増の150億43万シンガポールドル(約1兆2400億円)だった。
プラス成長は6カ月連続で、伸び率は前月(6.0%増)から加速。
主力の電子製品が2桁増を維持したほか、医薬品の下落幅が前月から縮小した。
全体の4分の1を占める電子製品(11.0%増)は6カ月連続のプラス。
前年同月に落ち込んでいた集積回路(IC)部品が大きく伸び、電子の約5割を占めるICも引き続き拡大した。
非電子製品(8.1%増)も6カ月連続のプラス。
特殊機械(58.0%増)がけん引し、医薬品(18.1%減)は2カ月連続の前年割れだったが落ち込みが緩和した。前年同月に低迷していた石油化学製品(55.7%増)は反動で急伸した。
主要国・地域への輸出では、最大の中国向け(36.9%増)の大幅増が続く一方、2番目に大きい米国向け(34.8%減)や日本向け(23.4%減)が引き続きマイナス。中国向けは特殊機械が倍増し、石油化学製品も輸出を押し上げた。3カ国とも前年同月の反動があり、前年同月は中国向けが前年割れだった一方、米国向けと日本向けは5割増を記録していた。