【亜州ビジネス編集部】
中国の5月の半導体生産量が前年同月比37.6%増の299億個に達し、過去最高を更新した。
投資ラッシュの下、新たな半導体企業が多数誕生し、生産が大幅に拡大。国内半導体市場は依然、輸入と米国の技術への依存度が非常に高いものの、半導体の自給自足に向けて全力を傾けている現状がうかがえる。国家統計局の発表として電子工程専輯が17日報じた。
5月の生産量299億個は、前月比でも4.2%増えている。1〜5月累計の生産量は、前年同期比48.3%増の1399億個に膨らんだ。
また、1〜5月に新規に登録された半導体関連の企業数は1万5700社と、前年同期の2倍以上に上った。新たな企業の大量出現と投資ラッシュは、中央政府による補助金などの支援・育成措置の効果を反映しているといえる。
一方、1〜5月の半導体輸入量は、30%増の2603億5000万個に達した。同期の国内生産量の2倍に近い数字だ。国内生産が拡大しても、需要には到底追いつかない現状を浮き彫りにしている。