【亜州ビジネス編集部】
国営クルンタイ銀行系シンクタンクのクルンタイ・コンパスは、電気自動車(EV)を含む電動車(xEV)の国内普及台数が2028年に100万台に達するとの予測を示した。
日系メーカーによるプラグインハイブリッド車(PHV)の生産が進むことなどを背景に、年率23.7%のペースで拡大するとみている。
日本政府が35年までに純ガソリン車の販売を禁止する方針を表明したことで、タイでもPHVに生産がシフトすると見込む。
タイ投資委員会(BOI)による税制優遇措置や充実したサプライチェーンも生産拡大を後押しする見通し。また、自由貿易協定(FTA)を利用した中国からの純EVの輸入も増加するとみている。
20年末のxEVの普及台数は19万1957台で、ガソリン車も含めた全体の1.2%にとどまった。うち純EVは5685台だった。
国家EV政策委員会は、30年に国内で生産する車両の30%以上をゼロエミッション車(ZEV)とする目標を掲げている。