【亜州ビジネス編集部】
三井物産は22日、東ジャワ州で操業しているパイトン石炭火力発電所の全保有権益をタイ発電大手RATCHグループに売却すると発表した。脱炭素化を推進する経営方針の一環。来年3月までに手続きを終える。
同発電所の事業会社の株式45.5%と、保守運転会社の65.0%を売却する。売却額は算出中。RATCHは権益取得について、「エネルギー事業の拡大に向けた自社の投資計画に沿うもの」と説明した。
発電所は出力2045メガワット(MW)。インドネシア国営電力PLNとの間で長期売電契約を交わし、電力を販売している。東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資する発電会社JERAや、カタールの政府系電力会社ネブラス・パワーなども出資している。