【亜州ビジネス編集部】
産児制限が3人にまで緩和されたことを受け、中国の子供服市場が再び規模を拡大させるとの期待が高まっている。
一部では、2025年に市場規模が4525億人民元(約7兆7400億円)に達するとの予想も示されている状況だ。中国新聞網が23日付で伝えた。
統計によると、15年から19年まで中国の子供服市場は拡大基調を維持。19年には前年比14.3%増の2391億人民元まで膨らんだ。20年は2292億人民元とやや縮小したものの、今年に入り多くのメーカーが業績を改善させている。
中国では現在、一般家庭の子供関連の支出は月収の30〜40%に達し、うち20%を衣料品が占めているという。質の高い教育を重視する考え方が広がる中、子供服に対する支出は今後も増加していくと予想されている。
ただ、親世代の若年化(80後や90後、95後など)を受け、より高品質でファッショナブルな製品が求められるようになった。また、消費スタイルも個性化が進み、ブランドや知名度よりも品質そのものの良さを重視する傾向が強まっており、メーカーにはそうしたニーズに対応する力が求められている。