【亜州ビジネス編集部】
三井住友フィナンシャルグループ(FG)は28日、フィリピンの銀行大手、リサール商業銀行(RCBC)に出資すると発表した。株式4.99%を約100億円で取得する。ノウハウの提供などによって同行の事業を強化するとともに、同行との連携を通じて現地での事業拡大を図る。
RCBCはユチェンコ財閥の傘下で1960年設立。近年はデジタルバンキングやESG(環境・社会・企業統治)への取り組みが、外部から高く評価されているという。同行は三井住友FGから出資を受けることについて、デジタルバンキング分野などで協力したい考えを示した。
三井住友FGは2020年度から3年間の中期経営計画で、「アジアのフランチャイズ拡大とデジタル金融強化」を掲げており、インドネシア子会社のバンク・タブンガン・ペンシウナン・ナショナル(BTPN)の事業基盤強化に加え、周辺国へのフランチャイズ拡大を検討してきた。