【亜州ビジネス編集部】
タイ荷主協議会(TNSC)は6日、2021年のタイの輸出額を前年比7%増と予測し、前月時点の予測(6〜7%増)から下限を引き上げた。
新型コロナウイルス流行などのマイナス要因があるものの、輸出先国の景気回復や原油価格の上昇などを背景に堅調に推移すると見込む。同日付マティチョンなどが伝えた。
1〜5月の輸出額は前年同期比10.8%増に達しており、21年通期は10%増も可能との見方を示した。
品目別では天然ゴムや食品、自動車部品、家電などの伸びに期待。バーツ安も追い風になると見込んでいる。
一方、マイナス要因として、下記などを指摘。
◆新型コロナの感染拡大による生産遅延
◆労働力不足
◆鉄鋼価格の上昇などによる生産コストの増加
◆輸出用の空コンテナの不足
国内経済の回復にはワクチン接種の迅速化や労働力不足の解消が重要とみて、政府に対策を講じるよう提言した。