【中国】データベース市場23%成長へ、25年は全国1兆1750億円

【亜州ビジネス編集部】

中国の「データベース産業」が飛躍の時を迎えている。

国内のデータベース市場は、2020年に合計241億人民元(約4120億円)まで拡大した。世界全体の5.2%を占めている。

2021〜25年にかけた第14次5カ年計画期間では、年率平均23.4%の成長を達成する見通し。25年には688億人民元(20年比↑185%、1兆1750億円)まで伸びるとみられる。工業情報化部直属の中国信息通信研究院がこのほど発表した「数据庫発展研究報告(2021年)」に明らかにした。

うち、クラウドコンピューティングシステムと接続されたデータベースの市場規模は、20年に107億6800万人民元まで伸びている。向こう5年は年率平均36.1%の急成長を記録すると分析した。25年の時点では、500億人民元を超えると想定している。

一方、中国のデータベースサービスを利用する業界は、20年時点で金融が全体の22.3%を占めてトップ。以下、電信の18.9%、政務の16.4%、製造の13.3%、交通の9.6%などが続いている。これら五大領域の比率は、全体の80.5%に上った。

中国のIT分野向け投資額は、20年に世界全体の約12%を占めるまでに成長している。ただ、中国データベース市場規模は、IT向け支出の0.9%相当に過ぎない。世界平均(データベース市場規模/IT向け支出)の1.9%と比べて、出遅れが著しいと総括された。


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