【亜州ビジネス編集部】
ホーチミン市は9日から、15日間にわたる都市封鎖(ロックダウン)に入る。
新型コロナウイルス感染症が流行拡大しているためで、首相指示16号で定めるソーシャル・ディスタンス(社会的距離)措置として最も厳しい規則を市全域で適用。市内への出入りも制限し、ビジネス目的で入る場合は隔離措置を義務付ける。VNエクスプレスが7日付で伝えた。
市人民委員会が7日発表したもので、住民は食品や医薬品の購入など必要不可欠な用事以外では基本的に自宅待機となる。この期間に営業できるのは必需品を扱う小売店や一部の工場などに限られる。
公共交通機関は停止し、市外への移動は禁止。近隣省からの入域も基本的には禁止するが、ビジネス目的の場合は7日間の自主隔離を義務付け、その間に3回の新型コロナ検査を受けなければならない。何らかの症状が出た場合は直ちに最寄りの医療機関に報告することを義務付ける。
ホーチミン市が厳格なソーシャル・ディスタンス措置を講じるのは2度目。第4波が発生した4月に22日間にわたって適用していた。
同市で確認された新型コロナ陽性者は4月末からの第4波で8385人。63省市で最も多く、足元では1日に数百人の感染が確認されている。