【亜州ビジネス編集部】
半年の新エネルギー自動車(NEV)卸売・小売台数が100万台の大台をそろって超えた。
1〜6月にかけた今年上半期の乗用NEV販売は、前年同期比で卸売が231.5%増の108万7000台、小売が218.9%増の100万1000台に上る。全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)が8日に報告した。
6月の乗用NEV卸売台数は22万7000台を数える。前月比で14.7%、前年同期比で165.7%ずつ増加した。
メーカー別の乗用NEV卸売台数は下記
比亜迪(BYD)の4万532台
テスラ中国の3万3155台
上汽通用五菱の3万479台
上汽乗用車の1万493台
このほか蔚来、理想、小鵬、合衆、零ホウなど新興NEVメーカーの販売も伸びている。合弁ブランドでは、フォルクスワーゲン系が好調だ。乗用NEVの小売販売が8875台に達している。
乗用NEVの輸出も拡大した。6月の海外輸出は、テスラ中国が5017台、上汽乗用車が2300台、BYDが215台、江准汽車が127台に上る。
別団体の中国汽車工業協会は、NEV販売に強気見通しを示した。今年通年で200万〜240万台に達するとみている。前年実績と比較し、46.3〜75.57%増加する計算だ。
自動車販売に占めるNEVの比率も高まっている。中国メディアによると、月次のNEV販売比率は、1月が7.2%、2月が7.6%、3月が8.9%、4月が8.1%、5月が10.2%で推移した。
動力電池の搭載量も拡大が目立つ。1〜5月の車載量は静電容量ベースで41.4GWh(4140万kWh)に上った。前年同期と比較し、223.9%の伸びを記録している。