【亜州ビジネス編集部】
近鉄エクスプレスは12日、東南アジア各国から北米向けの旅客貨物便を利用したチャーターサービスを開始したと発表した。米国向け航空貨物需要の拡大に対応する。
ベトナムとタイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア発で、韓国の仁川国際空港またはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港を中継地点とし、米オハイオ州のリッケンバッカー国際空港向けに貨物を輸送する。航空会社とスペース供給契約を結び、安定的なリードタイムを長期間にわたり提供するという。
各国から仁川またはドバイまでの貨物スペースも「ブロック・スペース契約(BSA)」と呼ばれる契約で確保している。
同社によると、東南アジアから北米へは直行便や貨物便の運航が少ない上、新型コロナウイルスの影響による旅客機の減便や海上輸送の混乱などで、慢性的な貨物スペース不足が続いている。このため同社は新たなサービスを通じて、安定したリードタイムでスペースを提供する。