【マレーシア】21年の新車販売予想、57.5万台=AMリサーチ

【亜州ビジネス編集部】

AMインベストメントバンク・リサーチは、2021年の新車販売台数予想を従来と同じ57万5000台に据え置くと発表した。

新型コロナウイルス再流行の影響で6月に生産と販売が停止したものの、自動車にかかる販売サービス税(SST)の減免措置が年末まで延長されたこともあり、活動が再開する下半期には販売が回復するとみて予想を維持した。ザ・サン・デイリーが21日付で伝えた。

AMリサーチは、自動車の生産・販売活動が8月までに再開すると予想。

需要に関しては、活動制限令(MCO)が徐々に緩和される中で高まっていくとした。また政策金利である翌日物政策金利(OPR)が年内は1.75%の低水準に据え置かれると予想されることも、販売回復を後押しするとしている。

同リサーチはさらに、21年6月末までの予定だったSSTの減免措置が年末まで半年延長されたことも販売回復につながると指摘。新型コロナ禍で20年半ばに始まった措置で、これまで同様、国内生産車についてはSSTが免除、輸入車については半額となる。

一方、国内の自動車メーカーにとっては、足元のリンギ高で輸入部品の調達コストが低下し、マージン拡大につながると指摘。部品調達に関しては、新型コロナワクチンの接種が世界的に進む中、サプライチェーンが徐々に回復するとしている。

マレーシア自動車協会(MAA)によると、21年1〜5月の国内新車販売台数は24万5932台で、前年同期から91.0%増加。乗用車は89.2%増の22万785台、商用車は108.3%増の2万5147台だった。


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