【亜州ビジネス編集部】
中国の自動車貨物輸送量は速報ベースで、今年1〜6月に前年同期比29.0%増の184億8250万トンに拡大した。全国31省・自治区・直轄市の全てでプラス成長を確保している。
新型コロナウイルス流行の影響で、前年同期の実績が低かった反動が大きい。ただ、増加率は1〜5月の33.5%から鈍化した。交通運輸部が20日に発表した。
増加率は湖北省が204.9%で最大。新型コロナ感染拡大の中心地となった武漢市を省都とする同省については、5月まで増減率が発表されていなかった。ほか青海省が53.6%、海南省が47.0%増、江西省が47.5%増、黒竜江省が47.0%、チベット自治区が46.7%増と上げが大きい。
一方、1〜6月の自動車旅客数は、前年同期比8.1%減の26億9714万人とマイナス成長が続く。減少率は1〜5月の4.1%から拡大している。31省・自治区・直轄市のうち、15カ所で縮小した。うち江西省が53.0%減と最大の下げ。青海省(↓46.4%)、広東省(↓43.8%)、陝西省(↓39.9%)も大きく落ち込んだ。一方、上海市が60.9%増、海南省が57.3%増、チベット自治区が42.6%増、北京市が39.5%増などと高い伸びを示している。
1〜6月の道路建設投資額(実行ベース)は、前年同期比13.8%増の1兆1548億9221万人民元(約19兆6740億円)。内訳は東部が2.0%増の3791億630万人民元、中部が32.4%増の2481億7701万人民元、西部が15.8%増の5276億890万人民元だった。