【亜州ビジネス編集部】
ハノイ市は24日から、15日間にわたる都市封鎖(ロックダウン)に入った。
新型コロナウイルスの市中感染が拡大しているためで、首相指示16号で定めるソーシャル・ディスタンス(社会的距離)措置として最も厳しい規則を市全域で適用している。ハノイタイムズが同日付で伝えた。
住民は食品や医薬品の購入など必要不可欠な用事以外での外出が基本的に禁止される。この期間に営業できるのは必需品を扱う小売店や、一部の工場などに限られる。
工場を操業する場合、敷地内に「3つの現場」(現場での労働・食事・宿泊)体制を構築するか、「1本の通勤路・2カ所の現場」(企業が用意する車両で労働者が工場と宿泊施設を移動)体制を確立し、認可を受ける必要がある。
市内の交通機関は基本的に停止。食品などの必需品については、市が十分な量を確保しており、買い占めを行わないよう呼び掛けている。
ハノイ市では4月末から発生している新型コロナ第4波で600人以上が感染。同市が新型コロナ流行でロックダウンを行うのは2度目で、1度目は20年4月から1カ月実施した。