【亜州ビジネス編集部】
マレーシア統計局が28日発表した貿易統計によると、2021年6月の輸出額は前年同月比27.2%増の1054億7000万リンギ(約2兆7400億円)だった。プラスは10カ月連続で、2カ月ぶりに1000億リンギを回復。
前年同月に新型コロナウイルスの影響で低調だったため、電気・電子製品など主要品目の多くが2〜3桁のプラスとなった。輸入額は32.1%増の832億3040万リンギ、貿易収支は222億3960万リンギの黒字だった。
品目別の輸出額は、全体の3分の1を占める電気・電子製品が14.1%増と、2桁増を維持。また、新型コロナ流行に伴うゴム手袋の需要増を背景に、ゴム製品は2.0倍に拡大した。商品価格が上昇する中、パーム油・パーム油製品は51.0%増加。前年同月に価格が落ち込んでいた石油製品は2.1倍に増えた。
主要国・地域への輸出額では、最大の中国向けが18.5%増加。電気・電子製品や石油製品がけん引した。2番目の米国向けはゴム製品の好調で32.0%増。対日輸出は17.8%増だった。
一方、輸入も多くの主要品目が2〜3桁増となり、国別では最大の中国からが43.0%増、2番目の欧州連合(EU)からが42.6%増と伸び、日本からは28.9%増だった。
1〜6月の累計は、輸出額が前年同期比30.2%増の5855億6380万リンギ、輸入額が21.1%増の4705億2860万リンギ、貿易収支が1150億3520万リンギの黒字だった。