【亜州ビジネス編集部】
サーバ仮想化やソフトウエア定義ストレージを示す「SDS(Software-Defined Storage)」市場が中国でも急ピッチに成長している。
2020〜24年にかけて国内市場は年率平均10.1%で伸びる見通し。24年には24億6000万米ドル(約2710億円)にまで拡大するとみられている。中国経済日報が29日付で伝えた。
ハードウエアで構築したストレージをソフトウエアで制御する技術「SDS」を利用した中国製品は、星辰天合北京数据科技(XSKY)、華為技術(Huawei)、新華三集団(New H3C Group)、曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)などが手掛けている。
世界全体にデジタル経済時代が到来するなか、大小のインターネット・データセンター(IDC)が各地に整備された。革新的な新技術が相次ぎ生まれたことで、IDCやエッジコンピューティングには膨大なデータ処理能力が求められるようになっている。
調査会社IDCによると、企業向けのソリッドステートドライブ(SSD)装置は、20年に合計3560万台が納入されている。
平均の容量は、前年比3割増の2.7TBに達した。世界全体のデータ生産量は、5年間で年率平均31.8%のピッチで伸びる見込み。IDCに格納されるデータ総量は、世界全体の70%以上にまで拡大すると分析されている。25年のデータ量に関しては、世界全体で175ZBに膨らむと試算された。