【亜州ビジネス編集部】
商務省貿易局の28日発表によると、2021年上半期の国境貿易額は前年同期比31.2%増の8231億7200万バーツだった。
中継貿易を含むもので、輸出額は37.2%増の5009億4900万バーツ、輸入額は22.9%増の3222億2300万バーツとともに2桁の増加。
新型コロナウイルス流行の影響で閉鎖された国境検問所の再開や、通関手続きの迅速化、近隣国での経済回復などがプラスに影響した。同日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
国境を接する4カ国との貿易額
◆対ラオスが43.6%増の3397億2400万バーツで最大。
◆対マレーシア=35.9%増の2954億2300万バーツ
◆対ミャンマー=11.5%増の998億3600万バーツ
◆対カンボジア=5.1%増の881億8900万バーツ
主な輸出品目
◆対ラオス=軽油、金、精製油
◆対マレーシア=天然ゴム、コンピューター、自動車・部品
◆対ミャンマー=軽油、非アルコール飲料、香辛料・ハーブ
◆対カンボジア=非アルコール飲料、自動車――などだった。
中継貿易を経由する3カ国・地域(中国南部、シンガポール、ベトナム)との貿易額
◆対中国南部=60.4%増の1761億4500万バーツ
◆対シンガポール=35.8%増の566億3800万バーツ
◆対ベトナム=15.9%増の346億6700万バーツ
21年の国境貿易額について、同局は、目標とする前年比3.0〜6.0%増の1兆3600億〜1兆4000億バーツを上回るとの見方を示した。国境検問所は97カ所のうち53カ所が依然として閉鎖されているが、11カ所の再開に向けた準備が進められている。