【亜州ビジネス編集部】
工業省工業経済事務局(OIE)の7月30日発表によると、2021年6月の鉱工業生産指数(MPI、16年=100)は97.7となり、前年同月比で17.6%上昇した。プラスは4カ月連続。
前年同月は新型コロナウイルス流行の影響で低迷していたため、反動で大幅なプラスとなった。ただ、季節調整済み前月比では0.4%低下した。
指数の構成比が高い主要10品目では、石油製品を除く9品目が前年同月比で上昇。
前年に低迷していた自動車の伸びが大きく、乗用車、1トンピックアップトラックとも80%を超える上昇だった。
電子ではプリント回路基板(PCB)の指数が高水準で推移しており、PCBアセンブリー(PCBA)は上昇率が71.7%と高かった。
ベースメタルではブリキが大きく伸び、ゴム・プラスチックはタイヤが好調。
電機ではモーターや電線、炊飯器の大幅増が続いている。
一方、石油製品は3カ月ぶりのマイナスに転落。軽油が2カ月連続の前年割れだった。
同時に発表された6月の製造業設備稼働率は63.9%となり、前年同月比で8.5ポイント上昇。ただ、前月比では1.8ポイント低下した。うち自動車の稼働率は68.6%で、前年同月比32.4ポイント上昇、前月比4.1%低下だった。