【タイ】上期の新車販売14%増、年間予測80万台に下方修正

【亜州ビジネス編集部】

タイ国トヨタ自動車(TMT)の7月30日発表によると、2021年上半期の国内新車販売台数は前年同期比13.6%増の37万3191台だった。

前年同期は新型コロナウイルス流行の影響で落ち込んでおり、反動で大きく伸びた。ただ4月以降の新型コロナ再流行が回復を鈍らせており、19年上半期との比較では3割近く低い水準となる。同社は21年の新車市場が前年比1.0%増の80万台にとどまると予測し、年初時点で見込んでいた85万〜90万台から下方修正した。乗用車は前年を割り込むとみている。

上半期の販売は、乗用車が0.5%増の12万351台、1トンピックアップトラックが18.3%増の19万6934台など。モーターショーが例年通り3〜4月に開催されたことなどが、販売の後押しとなった。メーカー別では首位トヨタと2位いすゞが2割を超えるプラス。また、1トンピックが大半を占める米フォードが4割増となり、日産自動車の販売台数を上回った。

6月の全体の販売台数は11.9%増の6万4974台。乗用車は8.3%増の2万2538台、1トンピックは12.1%増の3万3169台だった。

■21年は1%成長へ

トヨタは21年の新車販売を1.0%増の80万台と予測。年初には7.3〜13.6%増を見込んでいたが、予測を引き下げた。新型コロナの再流行による消費減退を懸念している。乗用車の予測は1.4%減の27万1000台、商用車は2.3%増の52万9000台に下方修正。年初にはそれぞれ29万〜31万8000台、56万〜58万2000台を見込んでいた。

自社の21年の販売台数も下方修正し、6.4%増の26万台と予測。一方、海外市場の回復の受け、自社の完成車輸出台数の予測は5割増の32万2000台に引き上げた。生産台数は3割増の58万台を見込む。上半期は販売が24.4%増の11万7185台、輸出が5割増の14万1909台、生産が5割増の25万365台だった。


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