【亜州ビジネス編集部】
タイ荷主協議会(TNSC)は3日、2021年のタイの輸出額を前年比10%増と予測し、前月時点の予測から据え置いた。
世界経済の回復がプラスに影響する一方、新型コロナウイルスの感染再拡大が足かせになるとみている。同日付ポストトゥデーなどが伝えた。
上半期の輸出額が前年同期比15.5%増と好調で、以前は21年通期も15%程度の伸びが期待できるとみていた。
ただ、足元の新型コロナ感染拡大が国内製造業に与える影響が大きいことから、10%増にとどまると予測。また、もしワクチンの普及が遅れ、自動車部品や食品などの工場で集団感染が広まれば、7%増に伸び悩む可能性があると懸念している。
新型コロナ以外のマイナス要因としては、輸出用の空コンテナ不足による輸送コストの上昇や、外国人労働者の不足などを指摘。一方、プラス要因には、バーツ安や国際原油価格の上昇などを挙げた。