【中国】日清食品の中国事業、原材料高でコア利益28%減

【亜州ビジネス編集部】

日清食品(ニッシン・フーズ)は5日、親会社の日清食品HDが発表した2021年4〜6月期決算で、中国地域のコア営業利益が前年同期比27.9%減の11億700万円となったことを明らかにした。売上収益は6.4%増の122億4700万円、営業利益は33.2%減の10億7300万円だった。

原材料費の高騰に伴う大幅なコスト増が減益要因。一方、売り上げについては、前年同期の新型コロナウイルス流行による需要増の反動があったものの、カップヌードルの販売拡大、対日本円での現地通貨高により増収を確保した。中国では高付加価値商品市場が拡大しており、同社は販売エリアの拡大と中国版カップヌードル「合味道」のブランド強化に取り組んでいる。

なお、為替変動による影響を除くと、売上収益は前年同期比1.3%減の113億6600万円、コア営業利益は33.6%減の10億2000万円だった。

香港子会社の日清食品は1984年の設立以来、香港・中国本土で付加価値の高い即席麺を中心に、食品の製造・販売に従事。香港、中国本土で「合味道」「出前一丁」「公仔麺」など各種ブランドの即席麺を展開する。17年12月、香港メインボードに新規上場した。


亜州ビジネスChina
https://ashu-chinastatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る