【亜州ビジネス編集部】
住友電気工業は、バンコク都内で実施される交通信号制御の実証実験の一部を受注したと発表した。
自動車が走行した位置や車速などのデータを収集して得られる「プローブ情報」の活用に関する部分で、有効性を実証し、比較的安価な広域交通管制システムの確率を目指す。
交通管制システム機器の製造などを手掛ける地場系ジーニアス・トラフィック・システムから受注した。来年2月から1カ月程度の実施を予定。一般的なセンサーを用いる場合と、プローブ情報を活用する場合の比較検証を行う。
住友電工によると、一般的な交通管制システムでは、信号制御に必要となる渋滞長の情報を主に路上のセンサーから収集・計測している。ただ、この方法は維持管理に費用と時間がかかるため、途上国などでは交通管制システムの普及が進まない原因の一つとなっている。こうした問題の解決にプローブ情報の活用が有効という。