【亜州ビジネス編集部】
中国の家電販売市場が2ケタ成長で推移している。
今年上半期の国内小売は、前年同期比13.1%増の3805億3000万人民元(約6兆4800億円)に達した。販路別の内訳は、インターネット通販が21.5%増の1851億1000万人民元、実店舗が6.1%増の1954億2000万人民元に上る。業界団体の全国家用電器工業情報センターが9日に報告した。
ディスプレイ、半導体チップの不足感が広がるなか、販売単価の高止まりがみられている。銅やアルミニウムなど原材料価格が高騰したものの、製品の販売価格に転嫁できた。
白物家電、黒物家電、キッチン家電がそろって売り上げを伸ばしている。十字ドア冷蔵庫、洗濯乾燥機、乾燥機、食器洗い乾燥機、床拭き掃除機、自動掃除機なども売れ行きが好調だ。
上半期は海外輸出も急ピッチに拡大している。海関総署(税関)によると、中国は前年同期と比較し、35.8%増の3088億1000万人民元相当の家電製品を輸出した。