【亜州ビジネス編集部】
ホーチミン市人民委員会は、7月前半に開始した市全域のロックダウン(都市封鎖)措置を9月15日まで1カ月延長する決定を下した。
夜間禁止令も継続する。ただ、一部の必需サービスについては今月16日から営業再開を認めた。サイゴンタイムズなどが16日付で伝えた。
同市では7月9日から首相指示16号で定めるソーシャル・ディスタンス(社会的距離)措置として最も厳しい規則を市全域で適用。市内への出入りも制限し、ビジネス目的で入る場合は隔離措置を義務付けた。4月末から国内で発生している新型コロナウイルス流行第4波が猛威を振るっているためで、工場の操業などでも厳しい制限を敷いている。
ただ、一部の必需サービスについては今月16日から再開を許可。店舗型では、航空券販売店、個人クリニック、麺類や豆腐、パンの製販店の再開を認めた。また警備や建物修理などのサービス再開も許可した。
宅配については、区郡をまたぐ必需品の宅配も許可。また官公庁については、医療や軍隊を除き、通常の25%以下の人員体制での現場勤務を認めた。夜間禁止令は引き続き継続。午後6時以降の外出は認めないとしている。
ホーチミン市で新型コロナの感染が新たに確認されたのは16日に3342人。4月末以降の第4波で累計15万人以上が感染しており、国内63省市で最も深刻となっている。一方、市内では新型コロナワクチンを少なくとも1回接種した人が13日までに430万人となった。ロックダウンを解除する9月15日までに19歳以上の接種率を70%に高める目標を掲げている。