【亜州ビジネス編集部】
マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2021年7月の国内新車販売台数は7086台となり、前月比で268.9%増(約3.7倍)となった。6月は全国的なロックダウン(都市封鎖)でショールームが閉店していたが、7月からサバ州とサラワク州で再開が認められたことで回復した。ただその他の地域では閉店しており、前年同月比では88.0%減少している。
セグメント別にみると、乗用車は前月比168.8%増の4949台(前年同月比90.7%減)、商用車は2571.3%増の2137台(60.9%減)だった。
1〜7月の販売台数は25万6215台で、前年同期から10.2%増加。乗用車は8.4%増の22万8787台、商用車は28.8%増の2万7428台だった。
7月の生産台数は全体で前月比905.4%増の2775台(前年同月比94.2%減)だった。1〜7月の生産台数は前年同期比14.2%増の24万4063台。乗用車は12.0%増の22万6168台、商用車は53.2%増の1万7895台だった。
MAAは、8月の自動車販売が7月からさらに回復すると予想。クアラルンプールや首都圏のセランゴール州など都市部ではロックダウンからの出口戦略「国家回復計画」で最も厳しいフェーズ1が敷かれているが、フェーズ1の地域を含め8月16日から操業可能な業種が拡大し、自動車ショールームの営業も再開が認められたためとしている。
なお6月の新車販売台数は1921台で、前年同月比95.7%減、前月比95.9%減。6月1日から全国的なロックダウンが講じられたことで販売店が営業を停止し、それまでに成約して登録が6月にずれ込んだ分だけが販売台数として計上された。