【亜州ビジネス編集部】
プラチャーチャート・トゥラキットの19日付報道によると、中国自動車メーカーの長城汽車(GWM)の関係者は、今年第4四半期に同社が「哈弗(ハヴァル)」ブランドの小型スポーツ多目的車(SUV)「初恋(ジョリオン)」を発売する方向で準備を進めていることを明らかにした。同社は6月末にタイ市場に参入したばかりで、2モデル目となる。東部ラヨン県の工場で生産する。
タイ市場への投入を前にブルネイで同モデルを発売した。タイで発売する車両はラヨン県の自社工場で生産する計画で、生産ラインの準備はできているという。現在は国内の路面に合わせた試験などを行っている。
タイ初のモデルは、6月末に「哈弗」ブランドのSUV「H6」のハイブリッド車(HV)タイプを投入。納車を開始した7月の販売台数が320台に達し、同月の国内小型SUV市場(1209台)でシェア26.5%を占めて3位に入ったとしている。
同社は昨年、米ゼネラル・モーターズ(GM)からラヨンの完成車・エンジン工場を買収し、タイ市場への参入を表明。今年初めには、電気自動車(EV)など電動車(xEV)を中心に3年で9モデルを投入すると発表した。ジョリオンは現行でガソリン車のみとなっている。