【亜州ビジネス編集部】
世界電子商取引(EC)大手の米アマゾンは今年5月以降の2カ月間で、中国EC業者のアカウント5万件余りを封鎖した。
封鎖の理由は「レビュー機能の不適切な使用」などとしている。サプライチェーンも含めて、アカウントを閉鎖された業者に対する影響は大きい。特にEC業者が多く集まる広東省深セン市では深刻な打撃が見込まれる。経済日報が17日付で伝えた。
アカウント閉鎖の問題について、深セン市商務局は13日、当事者の企業などから聞き取りを行い、支援策を検討している。
深セン市のEC業者は55万社超で、全国の半数以上を占める。特に多くの越境EC業者が集まっており、アマゾンのアカウント封鎖による影響は大きい。今年上半期(1〜6月)に同市で越境EC貨物の総額は1000億人民元(約1兆7000億円)を超過し、2020年通年を上回った。
アカウントを閉鎖された業者の一部は、自社の合法的な権利を守るため、法的な手段に訴えることも示唆している。