【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の25日発表によると、2021年7月の国内自動車生産台数は12万2852台だった。新型コロナウイルスの影響で生産が停滞していた前年同月との比較では37.5%増加。一方、半導体など部品が不足したことで一部モデルの生産が滞り、前月比では8.5%減と落ち込んだ。海外での新型コロナ感染拡大を受け、完成車の輸出も前月比でマイナス。また、新型コロナ対策の活動制限強化の影響で国内販売も低調だった。
前月比では、輸出向け生産が6.2%減、国内販売向け生産が11.3%減と、そろって落ち込んだ。7月の輸出台数は前月比15.0%減の7万590台。新型コロナの感染拡大で中東やアフリカ、欧州の需要が低迷した。一方、国内販売も前月比で1割減少し、台数は過去7カ月で最も少ない水準。7月中旬にバンコク首都圏などで活動制限が厳格化され、消費者による予約の取り消しや納車日の延期などがあったという。
1〜7月の全体の生産台数は前年同期比39.1%増の96万7453台。FTIは年間生産台数を155万〜160万台と予測しており、うち輸出向けを80万〜85万台、国内販売向けを75万台とみている。20年の生産台数は前年比29.1%減の142万6970台だった。
■7月のバイク生産、前年同月比9%減
同連盟によると、7月のバイク生産台数は前年同月比9.2%減の13万918台だった。内訳は、完成車(CBU)が29.7%減の8万3690台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が87.3%増の4万7228台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は121.8%増の8万7068台だった。