【亜州ビジネス編集部】
化学メーカーの日本ゼオンは3日、現地法人のゼオンケミカルズアジア(ZCA)が先月に東部ラヨーン県の工場でアクリルゴムの商業生産を開始したと発表した。
生産拠点をこれまでの日本(神奈川県と岡山県)と米国に加えて4拠点に増やし、世界各国への供給体制を強化する。
アクリルゴムは、耐熱性・耐油性に優れた特殊ゴムで、エンジン車のシールやガスケット、ホースなどの素材として使用される。アジア地域を中心に今後も需要増が見込まれるという。ZCAの商業生産開始により、グループ全体の年産量は2万2000トンに拡大する。