【ベトナム】HCM都市鉄道1号線、完成が23年末以降にずれ込み

【亜州ビジネス編集部】

ホーチミン市都市鉄道1号線の完成が2023年末以降にずれ込む見通しだ。

この案件を管理する都市鉄道管理局(MAUR)が運輸省に7日報告したもので、新型コロナウイルス流行とその対策である厳格なソーシャル・ディスタンス(社会的距離)措置で現場作業が進まないことが主因としている。サイゴンタイムズが9日付で伝えた。

昨年の報道では今年の運転開始を目指すとされていたが、今年3月には新型コロナの影響で来年に延期することをMAURと市人民委員会が確認した。ただ今年7月半ばからベトナム南部でロックダウン(都市封鎖)が講じられ、さらにずれ込む見通しとなった。

現在の進ちょく率は87.5%で、今年末には91%を見込む。昨年3月の新型コロナ発生から作業員の現場配置が難しくなり、外国人専門家の来訪も困難な中、複雑な現場作業が特に遅れている。

1号線はホーチミン市初の都市鉄道で、総延長19.7キロメートル。12年8月に着工した。建設には多くの日本企業が関わっており、路線の大半を占める17.2キロメートルの高架部分は、住友商事と第6交通インフラ建設総公社(シエンコ6)の合弁会社が工事を手掛ける。地下部分の工事は、清水建設と前田建設の合弁が受注。車両は日立製作所が17編成(51両)を供給する。


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