【亜州ビジネス編集部】
鶏卵生産大手のイセ食品は、シンガポールに養鶏場を建設する。10日にシンガポール食品庁(SFA)と覚書を交わした。投資額は1億シンガポールドル(約82億円)以上。来年に着工し、2024年から段階的に稼働させる。フル稼働時の年産能力は鶏卵が3億6000万個、ひな鳥が500万羽となる。
産卵鶏の養鶏場や、ひな鳥のふ化場など4カ所の施設を設ける。建設地は北西部のリムチューカンの2カ所と、同スンゲイテンガと西部のトゥアスの1カ所ずつを予定。遠隔で鶏の健康状態を監視するシステムなど、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を使った最新技術を導入する。
フル稼働時はシンガポール国内の鶏卵需要の22%を満たせる見通し。他社の養鶏所も合わせた国内自給率は、現在の28%から50%に跳ね上がることになる。