【タイ】生産効率化の設備投資申請、上期は228%増=BOI

【亜州ビジネス編集部】

タイ投資委員会(BOI)のドゥアンチャイ長官によると、生産効率の向上を目的とした設備更新の投資申請額は、2021年上半期に前年同期比228%増の57億バーツに拡大した。

新型コロナウイルス流行の影響による労働力不足に対応するため、水産業など多くの業種で自動化システムやロボットを工場に導入する動きが広まった。申請数は47%増の28件だった。12日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。

BOIは関連投資を誘致するため、法人税と設備の輸入関税に対する優遇措置を導入している。これについて、東部の経済特別区「東部経済回廊(EEC)」開発を管轄するEEC事務局は、優遇措置の拡充を要望。年内にEECの工場1万カ所で生産効率化の実現を目指し、ロボットのほか、第5世代(5G)通信技術やデジタル技術の導入などを促進している。

一方、タイ・オートメーション・アンド・ロボティクス協会(TARA)は、1〜7月の自動化システムとロボットの売上高が前年同期比15〜20%増加したと明らかにした。自動車や電子、食品、医療機器などの業種を中心に、大企業だけでなく、中小企業でも導入が進んだ。21年の傾向としては、国産と中国製の需要が拡大すると見込んでいる。


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