【亜州ビジネス編集部】
カンボジア首都の河川港、プノンペン港を運営するプノンペン自治港(PPAP)は、新たなコンテナターミナルの開業式典を行った。年間の取扱能力は10万TEU(20フィートコンテナ換算)。同港全体の取扱能力は40万TEUに拡大した。クメールタイムズなどが伝えた。
投資額は1840万米ドル。2019年に2万7500平方メートルの敷地で着工し、今年半ばに完成させた。今後は50万TEUに引き上げるための工事を来年に開始する計画。さらなる需要増への対応に向けて、最終的に90万TEUへの増強を視野に入れている。
同港のコンテナ取扱量は19年に29万TEUまで増え、能力の限界に近づいていた。
■シアヌークビル港の深海港、着工は来年半ばに
カンボジア南部のシアヌークビル港に深海港ターミナルを建設する計画について、運営会社のシアヌークビル港湾公社(PAS)は、着工が来年半ばになる見通しを明らかにした。工期は3年を予定。建設費は2億1800万米ドルと見込まれ、日本の政府開発援助(ODA)で賄われる。PASには上組などが出資している。