【亜州ビジネス編集部】
豪州からシンガポールへ送電する海底送電ケーブル敷設計画の一環として、両国の合弁会社であるサンケーブルは、経由地のインドネシアに25億米ドルを投資する。
ケーブル船修理基地や変電施設、開閉設備などを設ける計画。ジャカルタポストなどが24日付で伝えた。
同社は豪州の太陽光発電所からシンガポールに送電するための海底送電ケーブル「豪州アジアパワーリンク(AAパワーリンク)」の敷設を計画。インドネシア国内での雇用数は7500人を見込む。
同社はケーブルをインドネシア経由で敷設する提案を同国政府から受けており、海中調査の認可も得た。環境影響調査を2023年に終え、24年に着工する予定。28年に稼働を開始する計画としている。
豪州で出力1万7000〜2万メガワット(MW)の太陽光発電所がこのケーブルに接続され、シンガポールの電力需要の15%を賄う見通し。インドネシア国内では売買電が行われない。