【亜州ビジネス編集部】
各社が自動車製品を披露する「2021中国天津国際汽車展覧会」(天津モーターショー)が9月29日に開幕した。
9月29日はプレスデー、30日から最終10月5日は一般公開される。稼動して間もない「国家会展中心(天津)」の第1期を会場に選んだ。
展示は20万平方メートルに及ぶ。各社が合計980モデルを持ち込んだ。うち世界初披露は7モデル、グローバル企業の中国初披露は7モデルを数える。コンセプトカーは11モデル、新エネルギー自動車(NEV)は145モデルに達した。
低炭素化社会、環境保護などがキーワードに浮上している。一汽「紅旗(Hongqi)」、東風「風行(Forthing)」、奇瑞汽車「捷途(Jetour)」などが民族系ブランド車を公開。上汽GM五菱「宏光(Hong Guang)」ブランドは、2人乗りNEV「NanoEV」を正式披露した。
自動車工業に属する天津企業は、足元で1000社を超える。従業員の総数は13万人近くに拡大した。一定事業規模を超える部品メーカーは300社あまり。自動車産業の年産額は、2020年に合計約2300億人民元(約3兆9700億円)に達した。完成車126万台が販売されている。
今年に入り半導体チップ不足、新型コロナ防疫などに経営圧力は強まった。次世代情報技術やエネルギー、交通などとの融合を模索している。各メーカーは電動化やコネクテッド化の目標を策定した。日本、ドイツ、韓国など海外の企業も進出が相次いでいる。