【亜州ビジネス編集部】
リコーは、タイの販売会社と生産会社などで太陽光発電を導入すると発表した。
発電事業者に発電設備を設置させて電力を買い取る「電力購入契約(PPA)」方式を採用。事業に使用する電力の再生可能エネルギー比率を引き上げる。
タイの2拠点と日本の2拠点で導入する。タイでは7月、販売会社のリコー(タイランド)がバンコク都内の社屋の屋根上に出力106キロワット(kW)の設備を導入。政府系の製油大手バンチャーク・コーポレーションの発電子会社BCPGが設置・運営するもので、事業所の電力需要の10%を賄う。
一方、生産会社のリコー・マニュファクチュアリング(タイランド)が東部ラヨーン県で操業する工場では、10月初旬の運転開始を予定。現地企業のグリーンイエロー・タイランドが設ける4000kWの設備の電力を買い取り、需要の25%を賄う。年間の二酸化炭素(CO2)排出削減量は、バンコクで84トン、ラヨーンで2500トンを見込む。
日本では岐阜県の工場で今月1日に導入済み。宮城県の工場では来年1月末の導入を予定する。