【亜州ビジネス編集部】
日立製作所は、ベトナム損害保険大手の国営バオベト保険と人工知能(AI)や医療ビッグデータ関連で提携すると発表した。保険契約者の健康増進を支援する新たな保険サービスを提供する。
まずバオベトが契約者に提供するアプリに、日立の医療ビッグデータ解析技術を導入。利用者が手軽に生活習慣病の発症リスクを測定して健康指導を受けられる、新たなサービスを同日に開始した。糖尿病や高血圧などの8つの疾病の将来リスクを算出するもので、利用者は手軽に自身のリスク傾向を把握できる。両社は今後、企業向けのサービスなども検討する。
バオベト保険は全土に79の支店を展開し、100万人以上の医療保険契約者を有する。新技術を取り入れた付加価値の高い保険サービスの開発に力を入れているという。親会社の金融最大手バオベト・ホールディングスには、財務省が65%以上を出資している。