【亜州ビジネス編集部】
インドネシア中央統計局が15日発表した2021年9月の貿易統計によると、輸出額は前年同月比47.6%増の206億440万米ドルだった。
資源高を背景にこのところ拡大が続いており、200億米ドル超えは、過去最高だった前月(214億2710万米ドル)に次いで2カ月連続。
前月比では減少したものの、過去2番目の規模となった。輸入額は40.3%増の162億3380万米ドル。貿易収支は43億7060万米ドルの黒字だった。
輸出額は、全体の9割超を占める非石油・ガスが48.0%増、残りの石油・ガスが39.8%増と、そろって大きく拡大した。前月との比較では、それぞれ3.4%減、12.6%減だった。
1〜9月の累計は、輸出額が前年同期比40.4%増の1642億8770万米ドル、輸入額が34.3%増の1392億1580万米ドル、貿易収支が250億7190万米ドルの黒字だった。非石油・ガスの輸出額では、上位10品目のうち宝石・宝飾品を除く9品目がプラス。最大のパーム油など天然油脂が73.0%増だったほか、鉄鋼が倍増し、スズ・スズ製品や化学品が8割超の増加となるなど、9品目すべてが2桁増だった。
非石油・ガスの国別輸出額は、全体の2割を占め最大の中国向けが69.6%増加。また、米国向けが35.1%増、日本向けが29.2%増など主要国の多くで2桁のプラスを記録した。一方、非石油・ガスの国別輸入額は、全体の3割を占め最大の中国からが38.6%増、2番目に大きい日本からが29.0%増だった。