【亜州ビジネス編集部】
帝人子会社の帝人フロンティアは18日、ポリエステル長繊維の生産に用いるリサイクル素材をバンコク北郊で生産すると発表した。粉砕されたペットボトルの「ボトルフレークス」をタイ国内で調達し、チップ状に加工する。来年1月の生産開始を予定。2025年度に年産能力7000トンの体制を構築する。
グループのテイジン・ポリエステル(タイランド)(TPL)がパトゥムターニー県で操業するポリ繊維工場内に生産設備を設ける。前工程で使う洗浄機と、チップ状に成形するリペレット機を導入。高品質なリサイクルチップを生産するとしている。チップの原料には、タイ国産のボトルフレークスを使用する。
帝人フロンティアによると、リサイクル素材の需要が世界的に伸びる一方、現地では高品質のボトルフレークスを安定的に確保することが難しいという問題があった。そのため自前の設備・技術を用いて、国産のボトルフレークスから高品質なリサイクルチップを生産できるようにする。